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「持論」 … 『石川保険医新聞』第439号主張欄 (2008年11月号)
今年十一月、金沢で「核戦争に反対し、核兵器廃絶を求める医師・医学者のつどい」が開催される。今年で十九回目の「つどい」を迎えるに当たり、この地に集う多くの医療人、医学生と共に、改めて平和の意味を考える機会としたい。
人類の歴史は、戦争の歴史と言っても過言ではない。文明の出現と共に、いかに多くの戦いが地上で繰り広げられてきたろうか。そのすべては、それぞれの当事者において「正義の戦い」だった。皮肉なことに、医学を含む実践科学も、この戦争での有用性の故に、大戦のたびに莫大な資金が投入され、長足の進歩を遂げてきた。朝鮮戦争において傷病兵治療の需要性から、抗生物質が次々と発見されたことは記憶に新しい。医学は、常に民衆と共にあった訳ではない。それ故にこそ、医療人として一つの命の前に常に真摯に向き合う姿勢を失ってはならない。
アフガニスタンに端を発した戦争はイラクに飛び火し、イラクで失われた民間人の数は、すでに百万人を越えている。劣化ウラン弾の使用がもたらす後世への被害を考え合わせれば、アメリカの犯した罪は、もは
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核と人類は共存できない
金沢から声を上げよう
平和こそ医療の原点 |
や明らかだろう。そこで亡くなっていった多くの人たちは子どもであり、女性だった。なぜに彼らは、そこで死ななければならなかったのか。憎しみの連鎖からは、決して平和は訪れない。アメリカの新しい大統領には、すべての人類への愛こそを出発点として欲しい。
今、金沢の地から、再び世界へのメッセージを届けよう。「核と人類は共存できない」。核兵器にとどまらず、原子力そのものを人類はコントロールする力を現状において持ち合わせてはいない。その事実は、すでに多くの良心的科学者が指摘している。六ヶ所村での再処理工場から、海水に垂れ流される放射能。日本の大学・研究所から排出される、低レベル放射能廃棄物。そのすべてがわれわれの存在を脅かしている。
だからこそ、今、金沢から、日本から声を上げよう。われわれの力は小さい。しかし、無力ではない。北陸から発信する「I CAN」運動。今、岐路に立たされている世界のために! |
| <石川保険医新聞 第439号より転載> |
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