真智 俊彦(七尾市・能登島診療所、公立能登総合病院)

 動画を参考にフェイスガードを手作りしました。前額につくスポンジの下敷きにつける場所が、辺縁から数センチ内側にします(写真参照)。その方がすっきりします。大切なのは、感染経路の理解と正しい対策です。フェイスシールドだけではOKではありません。
 手指衛生直後以外の手指は汚染してる。目鼻口触ったら、マスクで守る意味が薄れる。マスクの汚染も、かなり、自分の手指による。手指衛生するまで、首より上を触れない、これは死守、です。感染症学会推薦のポスターが参考になります。

☆ 4月16日、追伸です
フェイスカバーについて、さっそく勧告でました。フェイスカバーで安心するな。他の予防策もきっちりと、です。当たり前ですが、大事ですよね。
☆ 4月22日 追記
Question
 この形状のフェイスガードについてなんですが、顔の下に向けて広がっているので、細かな粒子がそこから入ってくるのでは?と思ってしまうのですが、基本的には診察、処置時の、患者さんの咳やくしゃみなどで直接飛んでくる唾液などからから顔を守るものということで良いのでしょうか?
Answer
伝染経路は3つです。 
◇飛沫に対して
①マスクで鼻、口の防護。 ②ゴーグルかフェイスカバーで目の防護。目に入ると、鼻涙管から鼻に侵入。
◇接触に対して
①徹底した手指衛生。ただし、手指衛生 直後 以外の手は汚染してるから首から上を触らない努力。マスクもなるべく触れない。
◇エアロゾルに対して
①N95だけど、とっさには困難。咳、くしゃみの人から、いったん離れ、換気のいい場所に誘導し、マスクを付けさせる。鼻まで覆う。
※症状ある患者がマスクすると、ばらまきがかなり減ることが、「Nature Medicine 」に最近、でました。

参考:感染症学会HP,YouTube動画「簡単、激安、フェイスガードの作り方」

感染予防のために、できること。