石川県珠洲市で開催された「奥能登国際芸術祭2017」に行ってきました。
写真左は漂着物を作品として再生した、名付けて「環波神社」。能登には漂着神「寄神伝説」があり、今も寄神をまつった神社などが残っています。
作者は大陸から漂着してきた廃棄物を「寄神」と皮肉り、この神社を建立しました。この地域の人たちの心を、鋭い感性で作品に仕上げた斬新さに感服しました。
写真中央と右は海沿いの小屋を膨大なサザエ貝で覆った「サザエハウス」です。 使ったサザエの数は、何と25000個!!地元の人たちが一生懸命サザエを拾い集め、貝殻を洗って作品づくりに協力したそうで、まさにアーティストと地域住民の協働作業です。
抜けがらとなった場所に新たな息吹が加わり、明るい未来を感じさせてくれる優しい作品でした。
(写真・文:事務局 橋爪真奈美)